5.1. eポートフォリオ 活用事例集

事例①

授業の課題でレポートをシステムから提出させる.


×
  • 最終課題などの提出しっぱなしのレポートならeポートフォリオとは言えない.
    ⇒教員の宝物になる
  • 自己評価,相互評価など振り返りや学び合いによるリフレクションの誘発が期待できないものは,eポートフォリオとは言えない.
  • レポートを書き,修正していくプロセス自体が学習そのものであるという考え.
  • つまり,レポートを計画し作成・修正していく段階を通して,相互評価,自己評価などの評価活動を介してリフレクションが誘発される.

事例②

授業後に各自の感想を書かせる.


×
  • 授業後の単なる感想ならeポートフォリオとは言いたくない.
  • 感想が,自己評価としての役割を担うか,教員,ピアからの何らかのフィードバックによってリフレクションが誘発されなければeポートフォリオとは言えない.
  • この感想を書くこと自体が学習そのものであるという考え方.
  • 感想を書くことにで,自身の振り返りの機会が増し,リフレクションが誘発される.
  • 次の更なる学習の生起につながる.

事例③

自分の一番いいと思う学習成果物をWebページ等にまとめて公開する.


×
  • 教員側が(勝手に)選んでしまうものは意味ない.
  • 自分で精選しようにも学習成果物の数が少ないなら意味がない.
  • 単なる最終課題としてのWebページでは意味がない.
  •  ⇒作りっぱなし
  • 数ある自分の成果物から一番いいと思うものを選ぶ(精選:selection)こと自体が振り返りとなり,リフレクションの誘発が期待される.
    [ショーケース・ポートフォリオ]
  • 公開することで,相互評価,自己評価の機会が提供されている.
  • 進学,就活などのアピールのためのエビデンス.

事例④

SNSのブログなどを用いて仲間と交流する.


×
  • “楽しい”,“仲良し”,だけのおしゃべりサイトではeポートフォリオとは言えない.
  • ただの日記をかくだけのサイトではeポートフォリオとは言えない.
  • ただの出会い系サイトではeポートフォリオとは言えない.
  • このSNSが学習を促進する起点となっていることが必要である.
  •   ⇒教育ネットワーク
  • このSNS自体が,学習の履歴やエビデンスを蓄積し活用できるものでなくてはならない.
  • アクセスすると多くのリフレクションが誘発されるというSNSに!

事例⑤

インターシップやクラブ活動などの正課外の活動記録を残す.


×
  • ただ何を活動したのかの記録を残しているだけでは、eポートフォリオとは言えない.
  • 活動を通して,長期的にその学生が成長(学習)したプロセスが見えなければeポートフォリオとは言えない.
  • 残した活動記録を活用して自身や他者の成長(学習)が促進される.
  • 正課カリキュラム内の授業等だけでなく,正課外カリキュラムでの活動は,学生の成長に大きく関係すると言われ注目されている.正課外でのeポートフォリオ活用はとても重要.

事例⑥

学生の履修記録や成績をカルテ形式に集約し,教員が Web経由で閲覧できるようにする.


×
  • 学生がそのカルテを閲覧できないなら,学生のリフレクションの誘発は何ら期待できないので,eポートフォリオとは言えない.
    ⇒単なる指導上の資料
  • 単なる成績の点数,数回のアンケートだけでは,学生のパフォーマンスや成長は評価できない.
  • 学生指導をより深いものにするためには,このカルテと,学習や成長のエビデンスとなるeポートフォリオとの併用が効果的.
  • 学生が大学生活を通して何を学び,身に着け,成長したかのエビデンスを詳細に蓄積,活用することが必要.